皆さんこんにちは。
長崎駅前交通会館ビル5階で開業しております、稲澤歯科医院の稲澤陽三です。
大寒を過ぎ立春になりましたが、まだまだ寒い日が続きます。
現在問題のコロナウイルスも暖かくなれば終息してくると思いますが、それまで気を引き締めてうがい手洗い、マスク着用を心げけましょう。
さて、今回のテーマは酸蝕歯です。
聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは虫歯、歯周病とは違います。
しかも、虫歯、歯周病につぐ3大疾患と言えます。
どういった歯の状況かというと、酸性の強い食べ物や飲み物により歯の表面が溶けている歯です。通常私たちの唾液の作用の1つに再石灰化といって溶けだした歯を修復しようとする作用がありますが、酸性のものを長時間ダラダラ摂取したり、毎日摂取したりすると再石灰化が追い付かず、酸に侵されてしまいます。
酸性の強いものの例としては、お酢やスポーツドリンク、ワイン、柑橘類等があります。
または、逆流性食道炎や拒食症などの度重なる嘔吐がある場合強い胃酸により歯が溶けます。
歯の表面のエナメル質が溶けると、歯の中にある象牙質という茶色の部分が見えて見た目が悪くなったり、しみたり欠けたりする原因になります。
対策として、食生活を見直し、適度な酸性物の摂取とフッ素の併用をお勧めします。まずは、かかりつけの歯科で相談されると良いでしょう。