皆さん、新年明けましておめでとうございます。
長崎駅前の交通会館ビル5階で開業しております、稲澤歯科医院の稲澤陽三です。
今年のお正月はどう過ごされましたか?
私は自宅でおもちを食べたりゴルフに出かけたりでのんびりと過ごしました。
2020年は東京オリンピック、パラリンピックの年ですね。これからどんどん盛り上がっていくことでしょう。
稲澤歯科医院もより一層皆様のお口の健康のため精進して参りますので今年もよろしくお願い致します。
さて、今回は唇についてお話ししましょう。
この時期になると唇が乾燥して、皮がむけて痛むことが多いでしょう。だからといって、頻繁に舐めたりすると逆に悪化し、口唇炎となることがあります。常に保湿の為にリップクリームなどを塗って対策しましょう。
その他にも唇のトラブルとしていくつかあげておきます。
まず口角炎ですが、これは不衛生な入れ歯が原因でカンジダ菌というカビが増殖することにより口角が荒れる又はただれる症状をいいます。
カンジダ菌は誰にでも存在しますが、免疫力の低下で抗生剤の服用により普段より増殖することで発症します。
対処法としては、お薬の使用と入れ歯などを清潔に保つことが大切です。
次に粘液嚢胞というできものがありますが、これは粘膜を咬んでしまったり何か刺さったりした時に唾液が出る管がつまったり傷ついたりすることによって水膨れのようなものができることです。
自然とつぶれることもありますがひどい場合は歯科で麻酔をして処置する場合があります。
最後に口唇ヘルペスですが、これはウイルスが原因の感染症で、他のウイルスと違う点としては、一度発症すると、症状がなくなった後も免疫力が低下した時に再発しやすいという点です。
また、同じ箸やスプーン等、顔を拭いたタオルなどでも感染する恐れがあるので注意しましょう。
治療法としては、根絶することは難しいですが、抗ウイルス薬を使って悪化や増殖を防ぐことは可能です。
今ご紹介した主な唇のトラブルですが、全て自己判断はせず、歯科や皮膚科で診てもらうことをお勧めします。
そこで他に原因がありそうな場合は他の科を紹介してもらうこともできます。ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。